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【第20回図書館総合展 キャラクターGP出展者賞】常磐大学ゲーミフィケーション研究会

2019.10.17

2018年10月30日(火)~11月1日(木)に開催された第20回図書館総合展のポスターセッションの出展社賞として「日本事務器賞」を、常磐大学ゲーミフィケーション研究会様へ授賞させていただきました。

■大学プロフィール

◆常磐大学
 1983年設立の私立大学。建学の精神は「実学を重んじ真摯な態度を身につけた人間を育てる」。
 少人数教育のメリットを生かして、常に学生の興味・関心を把握し、丁寧な指導を行っています。
 さらに、学びの成果を自ら地域や世界に発信し、地域社会や広く国際社会にも貢献できるように、
 語学力やコミュニケーション能力を高めるためのプログラムや施設が用意されています。
 (常磐大学公式サイト「建学の精神・沿革」 「学長からのメッセージ」より抜粋)

常磐大学ゲーミフィケーション研究会:http://libardry.blogspot.com/
大学公式サイトでも取り上げていただきました:https://www.tokiwa.ac.jp/information/2018/12/24-04/

Library Fair & Forum 第20回図書館総合展のポスターセッションの出展者賞として「日本事務器賞」を、常磐大学ゲーミフィケーション研究会様へ授賞させていただきました。
その時の様子をご紹介いたします。

※Libardry(リバードリィ)説明資料(表)

 2018年12月20日、茨城県水戸市にある常磐大学様へお邪魔し、賞状と記念品の贈呈を行いました。
常磐大学ゲーミフィケーション研究会(以下研究会)※は「ゲームを活用して、学校での学びや生活をもっと楽しくする」ことをテーマに活動を行っている団体です。
メンバーは、会長の寺島 哲平専任講師(常磐大学)、名城 邦孝准教授(常磐短期大学)をはじめとした、大学教職員の方5名で構成。ゲームのデザインやシステムを教育・学習における様々な分野へと応用することを目的として活動を行っています。

※ゲーミフィケーションとは
 「遊びや競争など、人を楽しませて熱中させるゲームの要素を、ゲームが本来の目的ではないサービスやシステムに応用し、ユーザーのモチベーションやロイヤルティーの向上に資する取り組み。」(weblio辞書より引用)

※※常磐大学ゲーミフィケーション研究会では、その研究会の成果を発信するためのブログを開設しています。http://libardry.blogspot.com/

 研究会では2014年からこれまで、常磐大学・常磐短期大学のFD活動※の一環として実施されている新任教員研修のためのゲーム・プログラムや、大学図書館の積極的な活用を促すためのロール・プレイング・ゲーム(RPG)型図書館利用教育プログラムを開発された実績をお持ちです。
 そこから図書館ガイダンス系リアル脱出ゲーム「Libardry(リバードリィ)」、アドリブ発想型カードゲーム「Libardry Card(リバードリィ カード)」、大喜利系SNSゲーム・アプリ「Libardry app(リバードリィ アプリ)」(11月1日よりGoogle Play Storeのみでダウンロード可能)を生み出すまでに活動範囲を拡大されています。

※FD活動とは
 ファカルティ・ディベロップメント(Faculty Development)の活動のこと。教員が授業内容・方法を改善し、向上させるための組織的な取組の総称。

※Libardry(リバードリィ)説明資料(裏)

 特にリアル脱出ゲーム「Libardry」は大学のオープンキャンパスの際などに高校生へ向けて開催することもあるとのことで、実際の運営も教員や事務方が行うのではなく、通常は大学図書館で展示の企画や広報誌の作成を行っている学生サポーターが行うそうです。
 また、アドリブ発想型カードゲーム「Libardry Card※」は、普段の学生生活で直面しそうなトラブルに対し、手持ちのカードを指定された枚数使用していかに解決するかを考えるゲームです。トラブルを解決するためのカードは図書館の「物」、「人」、「サービス」で構成されていて、遊びながら図書館について自然と知ることができるようになっています。

※「Libardry Card」の印刷用データおよびルールは、横浜国立大学リポジトリにアップロードされており、誰でも無料で使用することが可能です。
 
 大喜利系SNSゲーム・アプリ「Libardry app」は「Libardry Card」のアプリ版となっており、何と過去には「東京ゲームショウ※」に出展したこともあるそうです。大学単位でのゲームショウへの出展は他でもあったようですが、図書館を舞台とした活動での出展は過去に類を見ないとのこと。Google Play Storeでのみの配信※※ですが、「一般の方にも気軽に遊んでもらって、活動を体験してほしい」と仰っておられました。2019年11月1日からまた配信開始予定とのことなので、Android端末の方はぜひお試しになってはいかがでしょうか。

※東京ゲームショウ(TOKYO GAME SHOW)とは
 ゲームを始めとするコンピューターエンタテイメントの日本最大規模の総合展示会。ゲームに関連する企業の出展はもちろん、eスポーツや5G、AIといった新たなテクノロジーにフォーカスした最新のエンターテイメントに触れられる。2018年は41の国と地域から668の企業・団体が出展しました。
 https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2019/exhibition/exhibit/

※※ 「常磐大学 リバードリィ(Libardry app)」は、2019年11月1日よりダウンロード開始予定です。Google Playのサイトが開きます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.libardry&hl=ja

※第20回図書館総合展内 ポスター発表の様子

 常磐短期大学の名城先生は、「研究会の活動をきっかけに、学生さんに図書館を使ってもらい、図書館というところは本を借りるだけではなく、色々な使い方ができる場所なのだと知ってもらいたい。また、学生から社会人になってからも便利に使える場所ということを伝えたい」とお話してくださいました。

 ゲームを行う物理的な場所として図書館を利用する活動は、今までも海外での事例や国内の公共図書館での実績がよく話題にされていましたが、大学図書館において開催されており、またゲームの内容自体が「図書館」を題材にしているという常磐大学様の試みは、非常に興味深いと感じました。
 「図書館と、ふだん図書館をあまり利用しない人たちをつなぐために開発されたゲーム」という研究会のコンセプトのもと、多くの学生が大好きな「ゲーム」というプラットフォームで図書館を取り上げることで、普段、図書館にあまり来ない利用者との距離を縮め、自然と図書館サービスの内容を理解してもらうきっかけとすることは、弊社の掲げる「読書推進/図書館の利用推進の試みを応援する」というスタンスと合致するため、今回、ささやかながら「日本事務器賞」を授賞させていただきました。

※常磐大学の名城先生(右)とNJC社員(左)

 近年、プログラミングやアクティブラーニングなど、教育形態は大きく変わってきています。特に大学では一方的な講義形式だけでなく、受講者が能動的に参加できるようなスタイルが求められるようになりました。
 研究会が実現されているのは、図書館の利用推進を通じた新たな教育方法の一つとして、学生はもとより教職員の方にも喜ばれる取り組みなのではないかと感じています。

 弊社では、この活動がさらに広まっていくことを願うとともに、また何か機会があれば常磐大学ゲーミフィケーション研究会様を応援していきたいと思います。

■クレジット
※ 取材日程 2018年12月
※ 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

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