ITトータルソリューション&サービス NJC 日本事務器株式会社

パナソニック健康保険組合 松下記念病院 様

抜本的な業務改善と医療サービスの質の向上を実現。

電子カルテシステム『MI・RA・Is/EX』を核とした総合医療情報システムで各部門の情報を連携。大幅な業務効率化とタイムリーな情報共有を実現し、高品質な医療サービスの提供に寄与しています。

導入の背景・経営上の課題

患者満足度の向上をめざして医療情報のデータベース化を検討。

松下記念病院は、診療科20、病床359床、医師や看護師をはじめ約550名もの職員を抱える地域の総合医療センターです。同院では、コンピュータを使って診療内容を各部門に伝えるオーダリングシステムを2001年から運用していました。しかし、電子化されたのは医療情報の一部であり、データのやりとりも一方向であったことから、大きな業務効率化にはつながりませんでした。

当時、当院が抱えていた課題を院長の山根哲郎氏が説明します。
「診療内容や検査結果は紙に記載して運用しており、画像システムにも対応していなかったため、カルテやレントゲン、検査データなどはすべて倉庫に保管していました。たとえば診察時に過去の情報を参照したければ、職員に依頼して倉庫から探してきてもらわなければならず、時間も手間もかかっていたのです。また、情報セキュリティの整備・強化の観点からも、患者様の個人情報を電子化する必要性を感じていました」

そこで同院は、2006年、各部門からメンバーを選出した「IT促進委員会」を設置し、電子カルテシステム導入に向けた検討を始めました。患者様情報をはじめとする膨大な医療情報をデータベース化することで、業務の効率化とセキュリティの向上を図り、さらには患者様により満足いただける医療サービスの提供をめざしたものです。

NJCを選択した理由

使いやすさと信頼性が評価のポイント。

2008年3月、IT促進委員会は数社のベンダーから提案を募り、各部門の意見を集約しながら比較検討を進めました。その結果、最も高い評価を得たのが、NJCが提案した全国170病院での導入実績をもつ電子カルテシステム『MegaOak MI・RA・Is/EX(メガオーク ミライズ)』と、同システムを核とする総合医療情報システムでした。

「最大のポイントは『使いやすさ』でした」と話すのは、IT促進委員会の代表を務めた副院長の玉井和夫氏です。
「電子カルテは多くの入力作業を伴いますから、操作性の高さは必須の条件だと考えていました。その点『MI・RA・Is/EX』は、使用者一人ひとりが使いやすいように画面レイアウトやフォントサイズを設定できるうえ、院内のどのパソコンを使ってもその設定が継承されます。また、医療辞書が充実していますので、診療科ごとに異なる病名や専門用語の入力もスムーズです。これなら大丈夫だろうと感じました」

そして2008年5月、『MI・RA・Is/EX』ユーザーの声を聞くために、委員会は同システムを導入している病院を見学しました。訪れたのは、電子カルテと同時に多数の部門系システムを運用している某県立の大規模総合病院様(25科、525床)です。

委員会メンバーの一人で、同院の情報システムを担当されてきた事務部部長の加藤進治氏は、その時の印象を次のように振り返ります。
「見学先での病院様は短期間でシステムを導入されており、しかも我々が伺ったのは稼働後からわずか2ヵ月後だったにもかかわらず、医療スタッフの方々がシステムを深く理解し、“自分たちのもの”として使いこなしている様子に驚きました。この訪問を機に、委員会一同、NJCと『MI・RA・Is/EX』の信頼性を確信したのです」

導入時の工夫や苦労など

全体最適を踏まえたアドバイスでスムーズな導入を実現。

松下記念病院様の総合医療情報システムは、電子カルテシステム『MI・RA・Is/EX』をコアとして看護部門や医事部門など30以上のサブシステムから構成されており、全部門を横断します。そのため、システムの機能や画面を検討していくなかで、各部門から多くの要望が寄せられました。

「ですが、期間やコストには制約がありますから、できるものとできないものがあります。そうした情報の交通整理や判断をするうえで、NJCや開発元には、豊富な経験やノウハウに基づく全体最適を踏まえたアドバイスをいただき、非常に助かりました」(玉井氏)

また、新システムの導入にともない、従来の業務や作業の運用方法やフローを見直す必要がありました。それによって思わぬ副産物があったと山根氏は語ります。
「まずは各部門で従来のフローの洗い出しから始めたのですが、これまで習慣化していた作業や書類でも、実は非効率だったり重複していたり…というケースが意外と見つかりました。システム導入で期待していた効率化や省力化だけでなく、抜本的な業務改善にもつながったわけです」

リハーサル説明会風景

リハーサル説明会風景

導入後の効果

患者の待ち時間が短縮、期待以上の業務効率化も。

そして2009年1月、総合医療情報システムが稼働しました。約1年を経た今、医師の立場から見た導入メリットを玉井氏に伺いました。
「どこからでもカルテや画像を確認、記載できるので、医師同士や医療スタッフとの情報共有がスムーズになりました。また、日々の医療業務で繰り返すルーチンワークも多いのですが、コピー&ペーストで入力の手間を省ける分、診療業務に集中することができます。さらに、地域の症例発表会などに際しても、必要なデータをすぐに探せるので、考察にエネルギーを注げるようになりました」

副院長(兼)看護部部長の酒井文代氏は、看護業務にも大きなメリットをもたらしたといいます。
「患者様の変化に応じて看護師がタイムリーに対処できるようになりました。というのも、以前は医師からの指示を仰ぐ際に、指示が書かれた書類を手渡しで受け取る必要があったのですが、今では、医師が離れた場所にいても指示を画面に入力してもらうだけで済みますので、指示の受け取りに要する時間と手間が大きく削減しました。また、各種の記録など事務作業も軽減しましたので、患者様のケアに時間を割けるようになりました」

山根氏も「期待以上の効果をもたらした」と総括します。
「新システムに沿った業務運用は順調ですし、セキュリティ面も向上しました。患者様に対しても、待ち時間が大幅に短縮し、レスポンスも早まったなどサービス向上につながっています。効果を数字で測ることはできませんが、当病院にとって今回のチャレンジは成功だったと実感しています」

今後の展開

新システムを“地域医療連携”に活かしていく。

『MI・RA・Is/EX』の導入を決定してから稼働開始までは、わずか約8ヵ月という短期間でした。これまで多くの情報システムに携わってこられた加藤氏は「予想以上の結果」だと評価します。

「大規模電子カルテ稼動見学で、短期間での導入は可能だと考えてはいたものの、数多くのサブシステムと連携する大規模なシステムだけに、当初は1年後に構想の2/3程度を運用できれば良いという認識でした。予想以上のレベルで稼働することができたのは、当院スタッフの強い意志や協力体制もさることながら、NJCや開発元の担当者が、提案から導入まではもちろん、導入後のサポートも一貫してきめ細かく対応し続けてくれたことが大きかったと思います」(加藤氏)

最後に、今後の課題を山根氏に伺いました。
「当院では今回のシステムを今のところ院内連携に活用していますが、『MI・RA・Is/EX』自体は、診療所など地域医療機関との連携も視野に入れたシステムですから、当院の使命に基づき、将来的には地域医療連携にも活かしていきたいと考えています」(山根氏)

NJCでは、こうした同院のニーズに応えていくためにも、システムのさらなる充実を図るとともにユーザーネットワークの拡大を推進し、地域医療に貢献していきます。

プロフィール

パナソニック健康保険組合 松下記念病院様

所在地 大阪府守口市外島街5-55
設立 1940年11月(事業主医療機関として)
診療科 糖尿病・内分泌科、呼吸器科、血液科、消化器科、循環器科、神経内科、精神神経科、外科、脳神経外科、整形外科、小児科、産婦人科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、麻酔科、腎不全科、放射線科、歯科
病床数 359床

パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助氏の発意により誕生。現在、パナソニックグループ各社の従業員とその家族の総合医療センターとして機能するだけでなく、守口市、門真市をはじめとする大阪北河内医療圏の総合医療病院としての役割を担っています。「患者さまに満足していただける安全な医療の提供と、質の高い倫理性や人間愛を尊重した医療をめざす」ことを病院理念に、地域貢献・社会貢献をめざした医療を実践しています。


院長 山根哲郎(やまねてつろう)様

副院長 玉井和夫(たまいかずお)様

副院長(兼)看護部 部長 酒井文代(さかいふみよ)様

事務部 部長 加藤進治(かとうしんじ)様

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