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社会医療法人博愛会 菅間記念病院 様

 

社会医療法人博愛会 菅間記念病院 様(以下、菅間記念病院 様)では、電子カルテシステムを約10年ぶりに刷新。「MegaOak-MI・RA・Is/PX(以下、MI・RA・Is/PX)シリーズ」を導入した。導入の経緯と成果について、詳しく伺った。

お客様プロフィール

経営母体である社会医療法人博愛会は、2014年3月に創立50周年を迎えた。「博愛と信頼」、「地域と共に」、「高度な医療」という病院理念のもと、「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」をモットーに、救急医療から在宅医療まで、包括的な医療サービスを提供。診療圏は、栃木県那須塩原市が中心となるが、救急医療にも力を注いでおり、遠く白河市、棚倉町、矢板市、塩谷町などからも救急患者を受け入れている。2009年経営母体である博愛会が公益法人格である社会医療法人の認可を取得。2015年4月には、屋上ヘリポート併設の7階建新病棟(中央棟)を開院した。病床数:319床。

2015年4月に開院した新病棟 外内の様子(写真提供:菅間記念病院 様)

約10年ぶりに電子カルテシステムをMI・RA・Is/PXへとアップグレード

菅間記念病院におけるMI・RA・Is/PXの導入状況について教えてください。

当院では2004年にHS-MI・RA・Isを導入し、電子カルテ、オーダリング、看護支援システムとして活用してきました。また、医事会計システムをはじめとする各部門システムと連携することで、医療事務の効率化と作業負荷やコストの軽減・低減を図ってきました。

今回、2015年4月の新病棟の開院に合わせて、MI・RA・Isシリーズの最新バージョンであるMI・RA・Is/PXへとシステムのアップグレードを実施しました。

新病棟の開院に合わせてシステムをアップグレードしたのには、何かねらいがあるのでしょうか。

社会医療法人博愛会 菅間記念病院
理事・事務長 伊藤 和美 氏

電子カルテやオーダリングシステムが変わると業務フローに大きく影響します。当然、病棟の変更も同じです。システムと病棟の移行を段階的に実施すれば、2回にわたって現場に負担がかかりますが、同時に移行を実施することで現場への負担を一度で済むようにしたいと考えました。

めざしたのは、サービスのさらなる向上と医療事務のさらなる効率化

MI・RA・Is/PXにアップグレードした目的を教えてください。

今回、電子カルテシステムをアップグレードしたのには、「システム老朽化の解消」、「医療サービスのさらなる向上と医療事務のさらなる効率化」、「内外部連携基盤の強化」という大きな3つの目的がありました。詳細は、次の通りです。

【目的1】システム老朽化の解消

旧システムを導入して以来、約10年が経過しました。途中、ハードウェアの更新も実施しましたが、システムおよびサーバなど運用インフラの老朽化は否めない状況でした。システムをアップグレードすることで、仮想化など最先端のインフラ環境での運用が可能となれば、運用負荷やコストを削減することができます。また、機能面での向上も期待できます。

【目的2】医療サービスのさらなる向上と医療事務のさらなる効率化

機能の向上は、使い勝手の向上や作業スピードの向上へとつながります。さらにそれが、新病棟におけるオペレーションと連携することで、医療サービスのさらなる向上と医療事務業務のさらなる効率化へとつながるシナジー効果を生み出せると考えました。

【目的3】内外部連携基盤の強化

最新の電子カルテシステムの導入により、院内の部門システムとの連携を促進してチーム医療体制を強化したいと考えました。今回、MI・RA・Is/PXへのアップグレードに合わせて、新規に開設した産科・女性診療科システムを始め、外来患者案内システムや自動精算システムなどとの連携を図りました。
また、外部の医療機関と診療情報を共有する基盤整備を進め、地域医療連携への準備態勢を整えるというねらいもありました。

アップグレードにこだわらず、ゼロベースで導入するシステムを検討

MI・RA・Is/PXへとアップグレードした経緯を教えてください。

MI・RA・Is/PXへのアップグレードはあくまで結果論であり、今回のプロジェクトは電子カルテシステムをゼロベースで見直すという観点から選定作業を開始しました。検討を進める中で、最終的にMI・RA・Is/PXを含めた2つの製品に絞り込み、比較検討および競争入札を実施しました。

比較検討をした際の要件を教えてください。

絞り込んだ2つの製品に、基本的な機能の差異はほとんどありませんでしたので、主に次の7つのポイントを比較要件に選定を行いました。

社会医療法人博愛会 菅間記念病院
IT技術 用度課 施設課 兼務
課長 伊藤 孝夫 氏

【要件1】旧データの確実な移行

過去10年にわたって蓄積してきたカルテデータは病院の資産であり、医療サービスを提供する上で不可欠なデータです。新システムの導入に際して、スムーズなカルテデータの移行は不可欠な要件でした。

【要件2】各部門システムとのスムーズな連携

各部門システムとの連携も欠かせません。面倒な手間や開発が不要で、スムーズに連携ができることも要件でした。

【要件3】現場の意見

選定時からドクターや看護師などの現場の意見を取り入れることで、現場にも納得してもらうと同時に、導入効果を最大限に引き出したいと考えました。実際に常勤のドクターと看護師を中心とした職員にデモンストレーションや説明会に参加してもらい、参加者へのアンケートも実施しました。

【要件4】標準機能での導入

システムをできるだけ標準機能で利用する、すなわちカスタマイズをできるだけ排除することで、導入にかかるコストの最適化と期間の短縮を図り、システム環境の変化や更新にもスムーズに対応できるシステムを選びたいと考えました。

【要件5】納期

新病棟の開院日程は決まっていましたので、システム構築だけでなく、導入のトレーニングやリハーサルも含めて、確実に予定通りに導入できるシステムであることも絶対要件でした。

【要件6】仮想化環境での稼働

サーバインフラの運用保守コスト削減と拡張性を維持できるよう、仮想化環境での運用も必須要件でした。

【要件7】サポート体制

システム運用やトラブル対応だけでなく、使い方に関する導入トレーニングやコールセンター対応なども比較要件としました。

日本事務器のこれまでの実績やサポートを高く評価

MI・RA・Is/PXを選定した理由を教えてください。

これまでMI・RA・Isシリーズを利用してきましたので、システムの使い勝手が似通っていて、データもほぼそのまま利用でき、部門システムとの連携もほぼそのまま移行できることから、移行スケジュールも考慮し、MI・RA・Is/PXへのアップグレードがスムーズで、現場への負担やリスクが少ないと考えました。

機能面に関しては、従来はカスタマイズで対応してきた機能もほぼ標準機能で実現できるように機能強化されたことに加えて、仮想環境での動作保証に関しても評価ポイントになりました。

また、日本事務器のこれまでのサポートの実績も重視し、当院の事情にも精通していることから安心して導入から保守運用までを任せられると考え、MI・RA・Is/PXの採用を決めました。

操作性向上やデータ連携の強化がサービスレベルの向上に貢献

MI・RA・Is/PXを導入した効果などがあれば教えてください。

導入して間もないので、精緻な検証はこれからですが、現時点で「操作性の向上」を始め、「システム連携の強化」、「サーバの仮想化」、「システムアップグレード」による効果を実感しています。詳細は、次の通りです。

【効果1】操作性の向上による効果

操作の集約と自動化によって使い勝手が向上し、1つの画面でほかの科のデータもスムーズに確認できるようになったため、各現場での操作時間が短縮され、患者様へより迅速かつ丁寧に対応できるようになりました。

社会医療法人博愛会 菅間記念病院
総務課課長 兼 医療情報管理室室長
白石 英子 氏

重要情報や伝達事項を確実に伝える機能の充実や、データの検索・抽出機能も向上したことから、カンファレンスなどもよりスムーズに進行できるようになりました。
また、カスタマイズをせず標準機能で操作できるので、非常勤のドクターからの評判も良いと聞いています。

【効果2】システム連携強化による効果

今まで未導入であった部門システムが導入・連携されたので、様々なデータがリアルタイムに反映される様になりました。

【効果3】サーバ仮想化による効果

さらに想定していたことではありますが、仮想化サーバで運用するようになったことで、サーバの集約率が高まり、消費電力もほぼ半減できました。

【効果4】システムアップグレードによる効果

通常の業務をこなしながら新病棟とシステムの移行準備も進めなければならなかったので、簡単なことではありませんでしたが、結果論としては、データ移行もスムーズで、トレーニング期間や連携の確認作業にかかる時間も短縮できました。

豊富な経験に基づくサービスの展開に期待

日本事務器への評価と期待があればお聞かせください。

MI・RA・Isシリーズを利用するようになって10年以上が経過しました。正直なところ、最初からすべてが完璧であったわけではありませんが、日本事務器は積極的に足を運び、サポート体制の強化などにも取り組んでくれました。

今回のシステムのアップグレードに関しても、これまでの当院の事情をよく知るエンジニアが担当してくれたので、話もスムーズで、遠慮することなく要望を伝えたり、相談をしたりすることができ、日本事務器に依頼をして本当に良かったと思っています。

今後も、様々な医療関連施設における導入やサポートの経験やノウハウを活かして、より安全に、確実に製品やサービスを運用できる環境やサービスの展開に期待しています。

社会医療法人博愛会菅間記念病院 様

病院名 社会医療法人博愛会菅間記念病院
代表者 院長 鈴木 正徳
所在地 栃木県那須塩原市大黒町2-5
開設 1965年10月1日
病床数 319床
診療科 内科、神経内科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、消化器外科、循環器内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、必尿器科、大腸肛門外科、女性診療科、耳鼻咽喉科、放射線診断科、麻酔科、人工透析内科、ペインクリニック外科、リハビリテーション科、病理診断科、歯科、歯科口腔外科、小児歯科、腎臓内科、内分泌代謝科、糖尿病・代謝内科、産科、心臓血管外科、乳腺外科
URL http://www.hakuai.or.jp/modules/kamma/

※ 取材日時:2015年11月
※ 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。


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