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医療法人恵生会 南浜病院 様

 

医療法人恵生会 南浜病院様(以下、南浜病院様)では、精神科病院向けに開発されたWeb型の電子カルテ・オーダリングシステム(以下、電子カルテ)を導入。チーム医療の基盤となる情報共有環境を確立した。導入の経緯と効果について詳しく伺いました。

お客様プロフィール

昭和30年に、新潟県下4番目の精神科病院として開設。平成18年に全面改築を行い、「病院に関わる人すべての幸せを願う」を基本理念に、急性期治療から回復期を経て、地域までの一貫した医療サービスの提供に取り組んでいる。さらに、SST(社会生活技能訓練)や家族心理教育ほか心理社会的治療の充実にも力を入れており、関連施設として、生活訓練施設「いなほ園」、福祉ホーム「あさひ荘」、心療内科「とよさかクリニック」も運営している。

南浜病院様全景

(写真提供:医療法人恵生会 南浜病院)

精神科病院にはそぐわないと考えていた電子カルテを導入した理由

電子カルテを導入した経緯を教えてください。

ある病院で、電子カルテを活用している様子を見学させてもらう機会がありました。そのとき、電子カルテを上手く利用すれば、医師、看護師、薬剤師、作業療法士、精神保健福祉士などのスタッフ間での情報共有が進み、チーム医療体制を強化できるということがわかりました。

当院では、予防および早期治療も含めた急性期治療を充実させ、地域に開かれた精神医療を多職種チームで実施することをめざしています。その方針を具現化するための手段として、電子カルテの導入は有用だと考えました。

また、Liveのように精神科病院に特化した電子カルテシステムが利用できるようになったことも、本格的な導入を検討するきっかけとなったことも間違いありません。しかし、以前は、当院における電子カルテの利用には消極的でした。

「院内の情報共有環境を整備し、チーム医療体制のさらなる強化を図るため電子カルテを導入しました」
(後藤氏)

なぜ、電子カルテの導入に消極的だったのですか。

以前は、精神科の治療に電子カルテはそぐわないと考えていました。その理由は、大きく2つあります。

 

1つは、システム的な問題です。精神科では、ほかの診療科と比べて、病歴や薬歴などの記載しなければならない情報が圧倒的に多く、患者様の趣味・趣向や家族構成、仕事に関する情報なども管理しなければなりません。さらに、隔離拘束など精神科特有の検査やオーダーも多いことから、一般的な電子カルテシステムでは対応が難しいと考えていました。

 

もう1つは、患者様に向き合う態度が悪い方向に変わってしまうのではないかという懸念がありました。精神科の治療では、時間をかけて患者様の話を聞いたり、逆に話をしたりする必要があります。しかし、医師が電子カルテを操作することに集中してしまうと、パソコンにばかり気を取られ、患者様と視線を合わせながら話をする余裕がなくなってしまうと考えたからです。

精神科に特化したパッケージシステムを前提に電子カルテを選定

導入する電子カルテを選定したときの、要件などがあれば教えてください。

まず前提として考えたのは、「精神科向けに開発されたパッケージソフト」であることです。標準機能をそのまま利用し、カスタマイズをできる限り排除することで、導入・運用コストを抑え、短期間でスムースに導入したいと考えました。

その上で、「使いやすさ」、「導入実績」、「サポート体制」という点をポイントに、導入するシステムを選定しました。

当院では、専任で電子カルテを運用したり、医師や看護師のサポートを行う人材を確保するのは難しいので、特に、サポート体制に関しては重要視しました。

「サポート体制は、特に、重要視しました」
(小出氏)

Liveなら診療の質を下げずに電子カルテの活用が可能

Liveを選択した理由を教えてください。

まず使い勝手に関して、1つの画面に精神保健福祉法に基づく診療行為に必要な情報がまとめられており、操作性に優れているため、最小限の操作で情報の入力や閲覧ができる点を評価しました。Liveなら、診療の質を下げずに電子カルテを活用できると考えました。

導入後の話になりますが、当院に研修に来た学生に話を聞くと、他の病院の電子カルテよりも使いやすいという声も多く、当院の選択は間違っていなかったと再認識しました。

また、導入実績に関しては、すでにいくつかの精神科病院で採用されているので安心感がありました。実際にLiveを採用している九州の精神科病院に見学に行き、いろいろと話を聞くことができたので、とても参考になりました。

「Liveを採用している精神科病院に出向き、利用状況などを見学しました」
(後藤氏)

サポート体制については、どう評価しましたか。

電子カルテの導入に関する相談をする中で、日本事務器は精神科病院の業務に対する理解度も高く、対応も丁寧なので、安心して導入を進めることができると感じました。

 

また、導入後のサポート体制に関しても、導入直後は一定期間、エンジニアの方に常駐してもらい、その後も利用者が直接、問い合わせができる電話窓口を用意してもらえたので、事務局側には大きな負担がかからずに運用できると考えました。

チーム医療の基盤となる情報共有環境を確立

Liveの導入効果について教えてください。

Webブラウザがあれば、院内のどの端末からでも患者様の医療情報を時系列で記録・管理できるようになり、チーム医療の基盤となる情報共有環境を確立することができました。

医事システムとも連携し、外来会計においては、待ち時間の短縮化も実現しています。

具体的には、どのような効果があったのでしょうか。

紙のカルテとは異なり、目的の情報を簡単に検索できます。カルテを探す手間を省くことができ、当然、出し入れも不要で、必要に応じてさっとカルテを見ながら、仕事を効率的に進めることができるようになりました。

「患者様に向き合う時間を増やすことができました」
(柴田氏)

たとえば、患者様が急患で時間外に来院された際、これまでは当直室の対応者がカルテ庫まで行って、カルテを探さなければなりませんでした。しかし、今では、当直室の端末ですぐにカルテを見ることができるので、患者様をお待たせすることなく、迅速な対応ができるようになりました。

 

また、カルテを閲覧する際も、手書きのカルテだとわかりにくいところや、医師によってクセなどもありましたが、内容が標準化され、オーダーの指示なども見やすくなりました。

 

朝のミーティングなどでは、プロジェクターでカルテを投影しながら申し送りなどをしており、これまでは口頭による伝達が中心でした。今では、カルテの内容を一緒に見ながら申し送りなどができるので、自分の仕事に必要な情報を視覚的に確認しやすく、伝達のミスや漏れも発生しにくくなりました。

 

看護師などが情報を入力する際も、ちょっとした空き時間を有効活用できるようになり、このような改善により、患者様に向き合う時間や手間を増やすことができました。

今後の展開と日本事務器への期待

システムの拡張予定などがあれば教えてください。

電子カルテを導入する以前の膨大な数のカルテは紙のまま管理しているので、できればスキャンなどによる電子化を進めたいと思っています。

 

また、今後は訪問医療なども積極的に展開していきたいと考えているので、院内はもちろん院外からもスマートデバイスから、安全に電子カルテにアクセスできる仕組みなどの導入を検討していきたいと考えています。

南浜病院様のナースステーションの様子

最後に日本事務器への評価をお聞かせください。

当院のような規模では、専任の担当者を設けて、電子カルテを導入・運用していくことはできません。そのため、日本事務器のようなインテグレータのサポートは不可欠です。導入後の一定期間、エンジニアの方に常駐していただいたのはとても助かりました。

 

今後、サポート体制のさらなる充実にも期待するとともに、引き続き、電子カルテをさらに活用していくための相談に乗っていただければと思います。

医療法人恵生会 南浜病院 様

所在地:新潟市北区島見町4540番地
開設:昭和30年7月
診療科:精神科、歯科
病床数:精神一般 120床、精神科急性期治療病棟Ⅰ 60床、 精神療養 105床(合計 285床)
URL:http://k-seikai.jp/

  • 取材日時 2013年10月
  • 記載の担当部署は、取材時の組織名です



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